カテゴリー「サイエンス」の4件の記事

2006年12月24日 (日)

ステレオピンホールカメラ(大人の科学)の作成

 このところ2週間書き込みをしていなかった。最近は読書に励んでいるのでついつい書き込みを忘れていた。

 読書の中でも、写真関係の書物が多く、最近読んだ本として、「写真論集成(多木浩二)」「犬の記憶(森山大道)」「犬の記憶 終章(森山大道)」「写真とことば(飯沢耕太郎)」「写真美術館へようこそ(飯沢耕太郎)」などがある。

 こうして、すこしは、写真関係の勉強をしているときに、タイミングよく、学研の「大人の科学」のシリーズが12月18日発売のvol14で「ステレオピンホールカメラ」の特集号を発売したので早速買い求めた。立体写真、パノラマ写真、通常の写真、の3通りの写真がとれるピンホールカメラである。注意事項に記載されていることは、制作したカメラで撮った写真は、フィルムの巻上げが手動なのでフレームの位置が一定ではない、自動のDPEのお店ではちゃん焼付けしてもらえない可能性がある、とか、パノラマ写真は引き受けてくれるところがあるかどうか確認が必要である、とかいうことが書いてあった。学研の「大人の科学」のシリーズをいままでにもいくつかのやっているが、制作前に、こういう心配をしなければいけない、ということは始めてであった。それに、最近では、カメラがデジタル化しているのでそももも現像を引き受けてくれるところは少なくなっている。

 焼付けはしてもらわなくても現像だけして、後は、ネガフィルムなどからスキャナーで取り込んでもいいかな、と思ったものの、スキャナーでの取り込み、編集には時間もかかり、やはり、焼付けもしてくれるところがあったほうがいい、と思ようになった。しかし、近所の店を思い浮かべても、自動DPEを引き受けてくれるところはあっても、今回のようにややこしい注文をこちらの思い通りに引き受けてくれそうなところはなさそうである。

 以前に、証明写真が必要だったときも、こういう条件の証明写真を撮りたいのですがやってもらえるでしょうか、と確認しながらお願いしたとき、物分りの悪い年配のおばさんが、うちは変な写真屋ではありませんと、なぜか向こうのプライドを傷つけたようで、写真を撮りますかどうしますか、とたたみ込んでくるので、二の足を踏んだことが思い出された。そういうお店とか、ほかにもお店があるが、わたしの住んでいるあたりはどうもしっくりコミュニケーションがとれない店ばかりで困っていた。昨日、ある大型店舗に買い物に行ったとき、ふと見ると、DPEのお店があって、店主と思しき若い(といっても30-40歳であるが)お兄ちゃんと目が合った。おずおずと、事情を話したところ、すべてOKであった。フレームがずれていても見ながら焼付けをやる、パノラマ写真も可能、ということであった。ただ、お店が遠いのが困るが、やってもらえることなのでよしとし、一安心である。

Dsc_0007cut_600 こうして、制作に取り掛かる前の心配は解消したので、家に帰って早速制作に取りかかった。1時間程度でできると書いてあったがその通り、1時間少しで出来上がった。サイズは最近のコンパクトのデジタルカメラと較べておおきいもので(35mmフィルムを2枚同時写すことになるので)、一眼レフのデジカメの下半分くらいの大きさになっている。シャッターはちゃんとあるが、マニュアルで操作する感じである。いいかえると「シャッター可変マニュアル式、絞り一定のカメラ」という感じになっている。

 まだ、写真は撮っていない。これからである。以前、学研の「大人の科学」のシリーズでは、「まるごと手作りのスピーカー」(作成記録はここをクリック)、「プラネタリウム」、レオナルト・ダ・ビンチのヘリコプタ」(作成記録はここをクリック。飛行風景はここをクリック)、「投影式万華鏡」などを作成した。スピーカー以外は作ってもあまり使わずにそのまま飾ってある。今回のステレオピンホールカメラは写さなければただの箱になる。これからが大変であるが、ピンホールカメラは、写真の学校では自作などして教材として使っているようである。何らかの勉強にはなると思うが、どういう写真がとれるか、楽しみである。

後日追記:ピンホール写真を撮ったとき記事はこちら ⇒ ピンホールカメラ(大人の科学)でのパノラマ写真撮影、画像処理をしたときの記事はこちら ⇒ ピンホールカメラでのパノラマ写真の画像処理

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2006年7月17日 (月)

ダ・ヴィンチのヘリコプターの飛行風景

 昨日の書き込み(「ダ・ヴィンチのヘリコプターの製作」)に関係しますが、ヘリコプターの飛んでいる風景の動画が学習研究社のホームページに載っていました。参考までに、URLは次ぎの通りです。http://shop.gakken.co.jp/otonanokagaku/magazine/12demo.html

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2006年7月16日 (日)

ダ・ヴィンチのヘリコプターの製作

Helicopter_r0010159_600_1  ダ・ヴィンチ・コードがベスト・セラーとなり、それが映画化もされた。このところダ・ヴィンチが大流行である。タイミングよく学研の「大人の科学」からVol.12として「レオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプター」が発売され、早速購入し作った。

 比較的簡単であったが、ステップを間違えると元に戻るのが大変であるので、思い込みをしないで、製作ステップの一字一句をかみしめながら製作した。1箇所記載ミスを発見した。そういう時には、こちらの推測で作っていくことになるが、それでよいかどうか分からないので心配の元になる。今回の記載ミスはイージー・ミスのようだったので、気楽ではあったが。

 集中すれば1時間もかからないものが、 毎日、夕食後一杯入った後でワン・ステップずつ作っていったので、日数だけは結構なものになった。

  作成後、実際に飛ばそうと思ったが、うまく飛ばない。しかし、マニュアルに書いてあるところを2箇所ぐらい調整してみたら、ヘリコプターは簡単に飛んでいった。一般に「大人の科学」シリーズは比較的に簡単にできるようである。何回か飛ばしてみたが、失敗なく無事飛んでくれた。

 昔から、ヘリコプターは作ってみたいと思っていたが、数十年前は10万円以上していたし、墜落したら、それで、10万円以上はパーになる、ということであきらめた。その後、私の郷里の近くの会社も、模型ヘリコプターを手がけて、数万円で買えるものであっても「離着陸」「空中静止」「旋回」「移動」といった3次元空間での姿勢コントロールがより正確に安定して行なえるようなものを発売している。

 そのようなものも面白いのでいつか買いたいが、ダ・ヴィンチの考えたものも、メカ的にはどんなものか、また、本題も含め2100円で発売しているものはどんなものかという好奇心から、まずは「大人の科学Vol.12」を発売即購入したのであった。ダ・ヴィンチの考えたもの自体は飛ばないものが、「ダ・ヴィンチの飛ばないヘリコプター(下の写真)」も作成するようになっていた。そして、それをヒントにして、飛ぶように考えたものが「大人の科学Vol.12」では「飛ぶヘリコプター(この頁のはじめの写真。上の写真)」として作成するようになっている、という構成である。

 「大人の科学Vol.12」では本の方でダ・ヴィンチ関連の記事も多いのでこれから読む予定である。「大人の科学」のシリーズでは、以前に「別冊 まるごと手作りスピーカーの本 」で、スピーカーを作って今でも使っているころを以前にホームページに書いたが、いろいろ、団塊世代も含め大人の、子供心をくすぐるものが多い。

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2005年11月19日 (土)

鳥インフルエンザの脅威_免疫の過剰反応

 鳥インフルエンザの脅威のため、各国とも予測される事態に対応しようとしている。あのハリケーン・カトリーナの襲撃に対しては、襲撃前も襲撃後も無策であり、下層階級の人に対して冷酷であったブッシュも、この鳥インフルエンザに対しては、上流階層、いわゆる勝ち組も大いなる被害を受けるという予測が容易に出来るためか、早々と巨額の資金を投じて対応にあっている。日本もなんとか対応をしようとしている。

 11月17日の朝日新聞のネット・ニュースでは「高い死亡率、免疫の過剰反応が原因か 鳥インフルエンザ」という題で香港大学の学者の論文を紹介していた。「レスピラトリー・リサーチ」という医学雑誌に掲載予定の論文であるので、ダウンロードして読んでみた。朝日新聞の書いている内容とほぼ一緒であり、鳥インフルエンザH5N1型の感染者の死亡率が高いのは、炎症を促す物質が過剰に分泌されることが関係しているらしい。

 しかし、香港大学の学者の論文では、市販されている正常の気管支由来の内皮細胞株や非感染者から採取した正常の肺由来の細胞株を用いた実験であり、感染者のサンプル、たとえば、組織や細胞を用いて実験した結果ではないのである。それらの正常細胞株にin vitroで(培養系で)鳥インフルエンザH5N1型を感染させると、いくつかのサイトカインの産生が亢進したというものである。したがって、「炎症を促す物質が白血球から過剰に分泌される」という記事での「白血球」という単語は論文ではどこにも出てこないのである。

 また、論文データは、in vitro(培養系)での実験であり、その実験の結果が、実際の感染者での状態をどの程度反映しているかは不明なのである。したがって、「高い死亡率、免疫の過剰反応が原因か 鳥インフルエンザ」と言い切るには、データが足りないのである。しかも、一歩ゆずっても、論文で示されている「いくつかのサイトカインの産生が亢進した」ということが「高い死亡率」の原因であるということを結論づけるには今のところ飛躍があると思わざるを得ない。とはいうものの、この論文で示されているような「鳥インフルエンザH5N1型が異常な免疫反応を誘導する」という可能性は否定できないと思われる。

 この話で思い出すのはSARDSである。SARDSが怖い感染症であったのは、その高い死亡率であった。しかし適切な治療をするようになってからは、生存する人も増えてきたように覚えている。またSARDSの場合も異常な免疫反応があったように覚えている。どういう治療をしているのか、そのころ興味があって注意して新聞などを見ていたが、どうやらステロイド剤を用いているようであった。ステロイド剤は免疫抑制に働くので、ステロイド剤での治療は抵抗力を低下させるので良くないのではと思っていたが、実際行なわれているのは、「過剰な免疫反応を抑えるが抵抗力は低下させない」という治療をするようであった。この辺の「さじ加減」にはノウ・ハウがいるものと思われた。

 SARDSの場合は感染が空気感染ではなかったので、怖いながらも大流行するにはいたらなかった。今度の鳥インフルエンザH5N1型の場合の最悪のシナリオは「空気感染」が心配されているためブッシュまでが予め対応しているのであって、その惨事は、昔のスペイン風邪に匹敵するものと考えられている。鳥インフルエンザH5N1型にしてもスペイン風邪にしても、なぜ、死亡率が高いかということがわかっていなかったと思うので、今回の香港大学の学者の論文は「免疫の過剰反応が原因か」ということを示唆した論文で、我々も注意して対応することが必要である。もし免疫の過剰反応が原因であった場合、感染者に対しては、SARDSの場合と同じような治療が必要で、そういう治療ができる施設は限られているということが、SARDSの場合明白になったのは記憶に新しい。SARDSのように感染力の低い場合でもそうであったのであるから、鳥インフルエンザH5N1型の場合は一旦感染してしまう大変なことになる。

 いま、鳥インフルエンザH5N1型への対応は、その予防(タミフルの備蓄)であり、それはそれとして必須のことであるが、一旦感染した人に対する治療体制について明確な話を寡聞にして聞いたことがない。本当に心配である。

 我々に出来ることはなにもなく、せめて、例年のインフルエンザの予防接種でもやっておくか、ということに的外れのことになるが、願わくは、早く鳥インフルエンザH5N1型のワクチンを開発してもらいたいものだ。

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