カテゴリー「映画・テレビ」の8件の記事

2009年1月18日 (日)

テレビで最近やけに目立つこと

 昨年後半からテレビでやけに目立つのは、時局のテレビ番組のスポット予告である。何回も何回も同じ予告をスポットで流して、いざ当日になるとみるのも嫌になっていることが多いし、番組自体もそんなに面白くも何もない。

 以前はこういう時局のテレビ番組の予告はNHKがよくやっていて、それで視聴率向上に貢献した、という評価があったが、最近の民放の時局のテレビ番組の予告は、なぜかみているとむなしくなる。CMがとれなくてその空き時間にテレビ番組の予告を流しているとしか思えない感じがするのである。

 そもそも、数年前に家を新築したときは将来的には定年後生活になるので、デジタル放送も完備したしデジタルBSも完備した。しかし、そういう準備はしたものの番組の質の悪さはその後数年間で次第に低下していて、最近は制作費が出ないのかまだまだ低下の一方であり、テレビ局の負のスパイラル(スポンサーがつかない→番組が面白くない→視聴率が低くなる)を繰り返しているような印象がもろに出てきている。デジタルBSに至っては再放送、再々放送を繰り返しやっていて、放送ライセンスを返上したらどうですかと言いたくなる。

 こういう状況下で、ブルーレイレコーダーを買おうかと思ってこの数ヶ月思案したが結局は「録画するに足る番組がない」ということでしばらく棚上げということになった。同じ思いの人も大勢いると思うのでブルーレイレコーダーの売り上げも落ちるのではなかろうか。

 そういうことで、長年テレビ好きで通してきた私も最近テレビ離れが進んでいる。予想外の展開になっている。この調子だと2年半後のアナログ放送停止も総務省の目論見どおりになるかどうか怪しいと見ている。

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2007年12月31日 (月)

久しぶりに紅白歌合戦を見る-後半部分

 紅白歌合戦の後半部分は、前半部分と違ってなぜか全体に低調で、面白くなかった。鶴瓶の司会ぶりも「家族に乾杯-紅白歌合戦版」とでも行ったような雰囲気で、従来の紅白歌合戦とも趣を異にしている。赤白応援の歌合戦という看板をはずしたようではあるが、どういう「歌番組」に仕上げるかが未完成だったという感じがした。また、追悼番組的(美空ひばり、阿久悠、ZARD)でもあり、歌番組としては、番組の趣旨が違うのでは。

 また、前半と後半でディレクターが違うのかと思うぐらい出来上がりが違っていたのはなぜだろうか。後半の歌手たちが少々かわいそうであった。とにかく、後半については、これ以上特に書くことなし。ただ、天童よしみの歌だけは涙が出る。

 全体として、今年の紅白歌合戦は、「懐メロ紅白歌合戦」といった感じもし、テレビ大阪(テレビ東京)の「年忘れ!日本の歌」と被っている感じがしてならなかった。

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久しぶりに紅白歌合戦を見る-前半部分

 今年もとうとう終わりかかっている。暮れの番組としては若いときは紅白歌合戦を良く見たが、この10年以上は通しで見たことは無い。しかし、今年は、裏番組がどれもこれも面白くないのに対し、紅白は、陣内(智則)が審査員で出るし、ムーディ勝山も出るというので、どういう演出になるか見ざるを得なかった。

 まだ途中だが、例年番組すべてが赤白の応援、であったが、今年は、そういうアナクロニズム的なものは思い切ってはずしているのが驚いている。NHKもやっと分かったのか、遅すぎたが、という印象である。そのためか、演出が広がった感じもする。

 今までのところ歌の中では、やはり、懐メロ的なものがジーンときている。前川清・クールファイブ(+ムーディ勝山)の「そして、神戸」、あみんの「待つわ」、新曲であろうが、すぎもとまさとの「吾亦紅」、寺尾聡の「ルビーの指輪」、などは涙が出そうになる。

 赤白の応援がなくなったばかりでなく、笑福亭鶴瓶の話の中で、大阪民放のテレビ局のアナウンサーの名前が出たり、民放の番組の話が出たりして、規制も緩やかなになったものである。また、楽屋シーンも出てきたいた。香取信吾が行っていたが、こういうシーンは紅白史上初めてであるとか(そう思う)。

 デジタル放送で見ているが、デジタル情報も参考になっている。しかし、「楽屋ヘッドライン」と称して、簡単ではあるが後続の出演者の「動向」を報道しているのはいただけない。不要である。

 デジタル放送で見ているので、当然投票にも参加している。3回の投票のうちいまなでで2回やった。当然「白」に投票した。

 以上が、前半である。

 

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2007年12月 1日 (土)

BSデジタル2局開局

 今日(12/1)夕方になって、BSデジタル2局が今日開局しているのに気づいた。BS11とBS12 トゥエルビである。早速、チャンネルを設定した。

 地上波デジタル(アナログ放送)の番組が面白くなく、また、落ち着いた番組がなく、騒ぎすぎの番組ばかりなので嫌気さしていたが、BS11とBS12 トゥエルビはどういう放送をしてくれるのか、あまり期待はしていないが、せっかくの放送なので、品位あるものを期待したいものである。

 そうこうしているうちに、BS10chのスターチャンネルが映画を放送しているのに気づいた。儲けもンであると一瞬喜んだものの、インターネットで確認したところ、12/1~12/2が無料で映画を放送しているそうな(ハイビジョン化になったのでサービス放送らしい)。ぬか喜びであった。

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2007年4月11日 (水)

「紙フィルム映写機」の改造

 学研の「大人の科学vol.15」の「紙フィルム映写機」を作製したことを以前報告した(こちらをクリック)。なんとか映写はできるものの画面が小さくて映像も暗く、ぼんやりとした感じで、少しでも詳細に見ようとしても苦痛になる状態だった。

 画面が広く、明るくする改造方法が、「大人の科学vol.15」の改造編(「ふろくの改造」p.77)が載っていて、一度それを試みようと材料(「1W LED LIGHT」など)を集めたが、なぜか改造する気にはならなかった(こちらをクリック)。

 その後、一週間たったのであるが、せっかく高い「1W LED LIGHT」を購入(1980円でした)したのにそれを使わずに置いておくのもばかばかしい、また「紙フィルム映写機」も触る気もしない、という状態だったので、せっかくのことであるから、思い切って改造しようという気になってきた。

 大体の改造手順は分かっているのであるが、「1W LED LIGHT」のLEDのマイナス極がハンダ付けできないので「太めの熱収縮チューブ」を用いて固定している、とのことであった。この「熱収縮チューブ」というのがなんなのか分からず、探して購入する気もしないので、家にある幾つかのものを試みた。まず鉛の薄板を切ってそれを巻いてみようかとしたがマイナス極用のコード線を固定できずあきらめた。次に、昔オーディオの改造によく使った「ブチルゴム」を巻くことを考えた。しかしこれをやると、コードが固定されていないためリード線が動いたときに粘着性の良いブチルゴムが巻きついて、逆にコードが絶縁された状態になり全く用をなさなくなった。

 どうしたらよいか。しばし考えて、単にコードをLEDに巻きつければすむことに思い至った。そこで早速「平行コード」で12芯のものを買い求めた。付録のキットの豆電球のソケットにハンダ付けしてあるコードも12芯ぐらいの平行コードである。平行コードの片側のコードのビニール被覆を長い目に剥いて裸のコードにしてLEDに巻きつけた。巻きつけただけで何も処理していないが必要であればビニール・テープでも巻いておけば安心できると思う。もう一方のコードはLEDのプラス極にハンダ付け出来た。こうして、改造はできたかなというところである。LEDもちゃんと光がついた。改造の結果は下の写真を見てください(画像をクリックすると3倍拡大します)。

 いよいよ映写の試験である。画面は大きくなった。画面も明るくなった。しかし、これで改善できたというには、もともと付録の豆電球の暗さが我慢できない暗さで、今回の改造で用いたLEDが、付録としてのレベルとして要求したい「普通」の明るさ、という感じで、付録にLEDをつけていないのはコスト削減ということであろうか(大人の科学の値段が倍にはなるであろうと想像する)。だから、LEDの明るさのレベルでも、昔遊んだ8ミリ映写機のことを思えばはるかに暗い。なんとか我慢できる明るさにやっとなったというところである。

 以上のように、改造が何とか完了した。残った課題は、手でフィルムを回すので映写機本体が安定しないことである。これについては何とか考えていく必要があろう。

 1W LED LEIGHTは今は(照明用の)ライトとしてつかうこともないので、このままで映写機の取り付けておくが、もし、ライトとして使う必要が出てきたらどうしようか。映写機を元の豆電球に戻しLEDをライトに使用する、という選択肢はどうやらないようである。元の豆電球は金輪際ご免だ、ということである。

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2007年4月 4日 (水)

「紙フィルム映写機」の改造は取りやめ

 一昨日、大人の科学の「紙フィルム映写機」の製作のことを書いた(→ここをクリック)。書いた時点で、紙フィルムとしては大林監督の「尾道」を装填しての印象記であった。8mmフィルムからの再編集(1分間にした)、紙フィルム化、というようなステップを踏んでいるらしい。元の映像が8mmで無く、別のものをと思って、その後、「鉄腕アトム」のフィルムも装填してみた。画面が小さく、暗い画面の映写機では、「尾道」よりは「鉄腕アトム」のほうが少々マシではあった。しかし、50歩100歩ということで、大人の科学の本誌に記載されている「改造」をしてみようか、どうしようか、と悩み始めた。

 改造すれば、明るく、画面も大きくなるらしい、というのはうなずけたし、本誌に書いてあるように「効果は絶大!」という言葉に引かれた。内容を読んでみると、2つの点で引っかかることがあった。一つは、「長高輝度LED」が入手可能か、もう一つは、付録の「紙フィルム映写機」が元にもどらなくなる可能性があるという記載であった。この記載が何を意味するのか親切心にかける記載とは思ったが、まずはLEDを探すことから始めようと思い立った。

 まずは、ホームセンターへ、ということで、近くのホームセンターに行って探した。しばらくすると、「1W LED LIGHT」という商品が見つかった。明るいペン・ライトであった。明るさ12倍、昇圧回路で一定の明るさを保持、と書いてある。これでよいのであろうか。電池も3本でなく2本(3V)の仕様である。値段は???うむむ??なんと1980円もするではないか。LEDだけのために2000円近くも投資か、というのに引っかかってしまった。買うしかないので買ってしまった。目的のものとは違ったら、夜、家庭菜園を観察するときのライトにすればよいか、明るいのだから、ということで購入した。

 家に帰って、「1W LED LIGHT」と本誌の写真とを較べて、良く似ているということでまず安心した。LED(昇圧回路付)が分解できるかどうか、という点の簡単に分解できた。購入したものは大丈夫、使えそうである、と分かった。

 次ぎの作業は、豆電球のソケットを本体からはずす、という作業である。結果だけを書くと、この作業がうまく行かなかった。映写機が元に戻るように、ソケットをはずすのは、用意ではない。もしソケットをはずそうと思えば、ソケットをつぶしながら、本体のケースから剥ぎ取ってしまう、という覚悟が必要である。ここで悩んだのは、映写機が元に戻らないのを覚悟でLEDに交換するかどうか、ということである。LEDにすれば確かに明るく、画面も広くなる、ということであるが、いつまでこの紙フィルム映写機を楽しんでいられるか、と言うことに心配が出てしまった。即ち、手回しでフィルムを送ることになるが、本体が結構がたがたするし、フィルムの映像自体も綺麗ではないので、たとえ、明るく、画面も広くなったところで、果たして、映像そのものが楽しめるのかどうか、不安になってきた。がたがたするのが、強調されるだけでは、という心配が出てきたのである。映写機全体として、明るく、画面も広く、そして、画面も安定して、というのが、改造のメリットであろうが、「画面も安定して」というのが得られない場合は改造してもしなくても同じではないか、と思うようになってきた。

 結局、この心配のため、改造作業は、今日のところ、取りやめになった。もし、改造をしたかたがおられて、映写機全体として性能があがった、という方がおられたら、体験記を教えてもらいたいのもである。そのときはまた考え直すが。

 

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2007年4月 2日 (月)

大人の科学「紙フィルム映写機」の製作

Dsc_00171  先日、学研の「大人の科学マガジン」vol,.15が発売になった。今回の付録は「紙フィルム映写機」である。2300円程度のものでどんなものが出来上がるのか期待しながら製作していった。1-2時間で出来上がった。結構面倒であったのは、紙フィルム上のパーフォレーション(穴のこと)を1コマことにちゃんとする作業、つまり、1コマごとに穴の切り込み線が紙フィルムに入っているのであるが、穴が空いているのではないので、その部分を紙フィルムから取り除く作業が面倒であった。映写機の作成についてはいつものことながらマニュアルに従えばまず失敗することはあまり考えられない。1つあったトラブルは、豆電球のソケットについている半田付けの線が外れてしまって、燈がともらなくなり、改めて半田付けをしなければならなかったことである。

 製作そのものは何とか無事であったが、それからが結構大変である。調整失敗があったのは、パーフォレーションが画面の真ん中に来て困ったことである。組み立て中に最初に注意しないでやったので、後になって気づいて再調整である。パーフォレーションが画面の真ん中にくるとやはり画面の動きがなんか変である。このパーフォレーションを上か下の端にするにはマニュアルに書いてあるようにすれば良いのであるが、精密機械のようには行かない。最近はどんな安いものでも精密に作ってあるので、すっきりパーフォレーションの穴が上下の端に位置しないと落ち着かない、という変な癖が付いているので、調整しにくい調整にはいらいらした。適当なところでやめておいた。パーフォレーションを隠したい!!という項目の記載が本に載っているので設計者も気になるのであろう。

 以上の調整で、何とか動くものが見れるようになった。しかし、問題になるのは、なんといっても「豆電球」である。部屋を真っ暗にしても、画面は暗い。豆電球なので、映写画面も小さくするように作ってある。おまけに寄る歳の波のせいで、ものが見にくくなっている。この歳でも近眼は進んでいてメガネの焦点深度も浅く見えにくくなっている。

 動き自体は手で回してフィルム送りをするので、自分で調整すればよい、というので、遅かったら速く、速かったら遅くできる。しかし、困るのは、これも寄る歳の波のせいで動画を楽しむどころか、回すのに疲れてきて、よく映像を見ていないのである。

 その上、困ったことに。付録についている紙フィルムが短時間で映写し終わってしまう。巻き戻そう、そして、改めて映写しようと思うと、これがまた難題である。巻き戻しのためには、セットしたフィルムをはずして逆に再セットして巻き戻しとなる。そのときに、ボビンなどがフィルムから外れたり、ボビンをセットする軸になかなかセットできない。試行錯誤でやっとのことで巻き戻しができて再映写しようと思うと、また紙フィルムをはずして再セットしなければいけない。この辺の映写機のつくり(設計)が、面倒くさくて閉口してしまう。そして、また短時間の映写の後、巻き戻しetcの作業になる。映写時間よりフィルムセットに時間がかかる感じだ。うまく再セットできてもまたフィルムの手回しという"苦行"が待ち受けている。

 以上が、今度の「紙フィルム映写機」の作製と使用後の感想である。「大人の科学マガジン」としては値段を考えれば結構良く作っているという感じであることは率直に認める。しかし、普通に楽しむのにはちょっと、あるいは、おおいに、ギャップがありそうである。紙フィルムも自作できるというので楽しみにして、中国障害者芸術団の「千手観音」をビデオにとっているので、それを紙フィルムに変換できればよいのに、と思っていたが、どうやらそれも止めになりそうである。なお、ふろくの改造として超高感度LEDの光源ユニットを取り付けることが紹介されていて、それ自体は魅力的であるが、材料の入手が大変そうである。

 「大人の科学マガジン」vol,.14のステレオ・ピンホールカメラも作製し使用しているが、露光がマニュアルになるので大変である。しかし、ピンホールカメラとしてはこのようなもので、結構雰囲気の良い写真がとれて持ち歩いている。しかし、今回の紙フィルム映写機は製作を楽しむだけに終わりそうである。

 最後に、アニメなどを製作する苦労を考えると、本当に大変だろうと思うし、若くないとなかなかできない分野であろうなと改めて思った。大変な分だけ楽しみも多いのであろうが、この歳で今からのチャレンジとしてはもう遅いのかな。

(参考:後日記載した記事)
「紙フィルム映写機」の改造は取りやめ(映写機の改造を試みて一旦取りやめた記事です)
「紙フィルム映写機」の改造(結局、映写機の改造を行なった記事です)
http://tombonak.cocolog-nifty.com/blog/2007/04/post_ee3b.html

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2005年10月 2日 (日)

秘太刀 馬の骨(最終回)の感想

 NHKTV「秘太刀 馬の骨」6回シリーズをみた。こうやって時代劇を熱を入れて見るのもNHKの「蝉しぐれ」や映画の「たそがれ清兵衛」以来のことである。「蝉しぐれ」についてもわくわくしてみていた。主役の主人公によくもぴったりした俳優をあてたものだと感心していた。そして、今回もその内野聖陽が「秘太刀 馬の骨」で主役なので期待も高まった。

 5回までは秘太刀の遣い手探しのちゃんばらでそれなりに楽しんできた。最終回にどう話は展開していくかわからないままでいた。途中で原作も購入したが放映前に家内の方から遣い手をばらすと離婚だと宣言されてしまい封印した。

 最終回の日、そのあらすじが新聞にででていたがなかなか筋をおっかけてみるのがしんどいと思っていた。そして、45分弱のなかで十分話がつくものであろかと心配しながら見始めた・・・・・・・それなりに楽しみながらみたが、ついに秘太刀の遣い手が登場し難敵の用心棒に対して馬の骨を遣う。

 そこまでは良かった。しかしそのあとが脚本としてどうもいただけなかった。銀次郎は計6名と申しあわせ試合を行なった。そのためにかなり努力している。裏情報も集めそれを突きつけて嫌がる相手とも試合をするように誘い出している。自らもいくつもの痛手を受けている。木刀での試合で間違ったら死ぬかもしれないところまでやっている(原作はどうなっているか知らないが)。

 そういう経緯のあとで秘太刀の遣い手を見た。そして、面の割れた遣い手と対面し睨みあう。そこまでやっていざ対決か、というところになったとき、対決はなしで終わってしまう。そのあとこの番組を消化不良に陥いらせたあほらしいシーンとなる。冷や水を浴びせられた感じの言葉が続く。銀次郎の言葉として引用すると「幻だ」「俺たちは幻をみた」「秘太刀を受け継いだものはおらぬ」「闇に帰ったのだ、馬の骨は」「二度と現れぬ」と、畳み込んでしまうようなセリフが続きメインの話は終了する。どこか流れとして違和感がある。本当に消化不良である。もし有料サイトであれば金返せといいたくもなろう(NHKは受信料の対価としてのフィードバックをとらないのがそもそもおかしい)。

 そこで、原本で、遣い手の現れる箇所のみ読んで見た。原本では、遣い手の面は最後まで割れなかった。割れないときに銀次郎のように「あれは幻だ」というのであればわかりやすい。面がわれたあとで「あれは幻だ」というセリフのばかばかしさ。原本ではそもそも銀次郎は遣い手が出現する場面にはいない。そのほうが、遣い手のことを半次郎から聞いたとしても「あれは幻だ」といってもおかしくはない。しかし原本では銀次郎は遣い手の現れたことすらしらない。半次郎が現れたことを握りつぶしてしまったとしている。このほうが本当の意味で 「闇に帰ったのだ、馬の骨は」という言葉がふさわしい。原本では「金返せ」とはならない。一般に映画・TVは原本よりは劣るということは言い古されたことばがあるが、今回改めてそれを感じた。

 そして、蛇足ながら、6回目の最後がやはり蛇足である。なくても良いか、あってもごく短くするべきであろう。無内容の蛇足が10-15分間続くのは、消化不良に陥っているのをさらにむかつかせることになってしまった。こういう蛇足は、「たそがれ清兵衛」のときも感じた。岸恵子の回顧シーンがそれである。脚色した人は違うものの映像化するどうしてこうも蛇足がつくのであろうか。そもそも藤沢周平の小説には蛇足がないから好きなのである。蛇足をつければ台無しになってしまう。

 とはいうものの今回の「秘太刀 馬の骨」も十分楽しませてもらったことはありがたい。今後も藤沢周平ものを制作してください。そして、いま、わが身は定年まであと数年あったが早期退職しいち早く老後の心境にあるので「三屋清左衛門残日録」をもう一度みたい。DVDでの販売はされているが再放送を期待している。

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