カテゴリー「ニュース」の9件の記事

2013年6月25日 (火)

ヨットは『白鯨』にあたったのだろうか

 先日、太平洋で遭難したヨットがトラブルに遭遇した時の状況をテレビが動画で放送している。素人目にも鯨が体当りしている感じがよく分かる。

 2年前にメルビルの『白鯨』を読んでいた。どんな鯨だろうかと思ったものであるが、今回の動画を見れば、体当りしているのはまさに白鯨だ、という感じを受けた。

| | コメント (0)

2007年8月29日 (水)

A横綱 故国に帰国ー素朴な疑問

 A横綱が故国に飛び立った。この一ヶ月間、情報が十分開示されていないことが、トラブルを悪くしているのではと感じていたが、この出国騒ぎにおいても、釈然としないことがある。

 A横綱の症状は、相撲協会側の精神科医の先生によれば一言の会話も成り立たない「酷い」状態である、と報道されている。師匠である親方も会話が成り立たないそうだ。そういう人間が周りと会話が出来ているはずがないと考えるのは自然な解釈だ。しかし、昨日、相撲協会の理事会で帰国許可がでて、今日出国した。

 相撲協会の決定から出国に到るまで、誰がどのように「会話」したのだろうか、会話が成り立たない状態ではなかったか。誰が、どのようにA横綱に相撲協会の決定を伝え、また、彼もどのようにして帰るとの意思を示したのであろうか。出国したのだからA横綱も意思を周りに伝えたはずである。従って少なくとも「会話」はできているはずである。会話が成り立たないような状態ではないだろうと思うのが素朴なとらえ方だろう。自分の都合の良い話だったら会話して、そうでなかったら会話が出来ないということなのか。自分の都合の良い相手だったら会話して、そうでなかったら会話をしない、ということなのか。

 そう考えると、だれかが「情報操作」をしていることになろう。医者(複数)か、相撲協会関係者か、A横綱周辺の人間かわからないが。こういう「情報操作」が行なわれているらしいことが、この問題を厄介にしていると思う。精神科医の先生も記者会見もせずに、何かを隠そうとしている雰囲気も感じられる。

 師匠である親方の責任を問う声も多いが、相撲協会関係者(医師も含め)も情報公開が十分なかったことが今回のトラブルを変な方に拡大している感じである。情報公開の不十分さは相撲が国際化しているなかで、今後の相撲の浮沈を決める一つの要因となっても不思議ではなかろう。もともと、相撲協会側も、処分を決めるときに、本人からの事情を聞くこともなく、一方的に決定し、しかも、それを本人には伝えていない、ということも原因の一つと考えられているのだから。

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月27日 (月)

組閣のニュースを聞いてふと?

 新A内閣の組閣のニュースを聞いてふと、思った?

(1) 入閣の噂があって入閣しなかった人は、身体検査不合格?入閣の噂があって入閣出来なかったある人は首相に説明を求めるとか。それもおかしいよ。

(2) M氏は厚労省の大臣に。身体検査はOKだったのでしょう。しかし、厚労省の大臣は「メタボ」の身体検査もいるのではないの?他人にメタボ、メタボと揶揄するのが仕事の一つの役所なので。M氏は胴回り85cmは大丈夫そうだけど。

(3) テレビのコメントで自民党の同僚が「この人だったらしっかりと『答弁』をしっかりやってくれる」、などのコメントが多すぎる。「この人だったら国民の意見を汲み取っていい政治をやってくれる」というのが第一であるはずであるのに。政治・行政は官僚に握られているということの裏返しか。大臣は政治・行政としてはお飾りであるのは変わらないのか。

(4) 「重厚な布陣」とは、要するに、お年寄りの寄せ集めのことか。

(5)  この内閣をどう思うかとの質問に経済界からのコメントでは、「格差是正に期待できます」などの発言は聞かれなかった。 本気で内閣が格差是正をやると、財界からつぶされるのだろうという印象を改めて持った。

(6) 派閥を意識していないで組閣した内閣らしいが、T派からの入閣が今回もないのは、派閥を意識しているのでは。A首相は派閥の領袖のTさんが許せないとか(詳細不明。テレビ情報より)。そのことと(Tさんがゆるせないこと)とT派閥のことは関係ない、というのが真に「派閥を意識していない」という事になるのでは。やはり派閥意識内閣ではないか。

 以上まとめて、お友達内閣の後は、どういうわけの分からない内閣になるのか、国民として期待できそうもない。前K政権の悪政の払拭の面が若干あるのは良い(K政権は悪魔の政権という歴史上の評価が早く定まってほしい。「格差はない」といい続けたのはK氏であるはずである)が、単に時間の後戻りだけでは困る。

後記:(5)の補足。財界は新聞記事では「格差是正」の要望も言っていたようであるが、テレビを見る限りそんな雰囲気はなかった。もしA政権が「格差是正」に本腰を入れるとすると、グローバリズムと対立し、財界はA政権を引き摺り下ろすであろう。実際K政権で重用された民間出身のTは、すでに格差よりも経済優先と主張している。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2007年8月10日 (金)

近所のス-パーでも偽装表示今日発覚-予想通りであるが何を信じればよいのか

 ミートホープ事件が発覚する少し前に、我が家の近くのスーパーで、「自社製コロッケ」と証して販売しているものを買ったことがある。和牛、北海道産男爵を使用している、と大きく書いてあるので、何十年も前のころの子供の頃の美味しかったコロッケを想像しながら購入したことがある。その店は上品さを売り物にしたスーパーで、単なる安売りを看板にしたスーパーとは違って商品価格の高いのスーパーである。

 期待に反して、そのコロッケは全然味も何もなかった。まずかった。高いだけで損したものだと思っていた。

 そうしているうちにミートホープ事件が起こった。しかし、相変わらすそのスーパーでは、和牛、北海道産男爵を看板にコロッケを売っていた(ミートホープ事件があって、その看板が大きくなったような気もした)。コロッケがまずかったもので、ミートホープのようにいろんなものを混ぜた方が美味しいのに、と思いながら、販売されているコロッケの前を通りすぎていくことも何回かあった。偽装はあるかどうか知らないが、その店のコロッケも結構疑わしいよ、という思いは変わらなかったが、指摘するだけの証拠がなくて、残念に思っていた。

 二度とそのコロッケも買わないし、そのスーパー自体に足を運ぶことも減っていたが、今日(2007/8/10)の報道で、「偽装表示」が発覚した。和牛とはホルスタイン種の牛ミンチのことで、北海道産男爵とは米国産マッシュポテトのことであった。冗談を言えば、米国が北海道の一地域であることが判明したことになる。

 上品さを売り物にしているスーパーでもいかがわしいことは間違いがなかったことになる。本当に、何を信じてよいか、全くの詐欺商法が、国を初めとして(社保庁などのこと)、この世の中にはびこっている事実は恐ろしいことである(その反省の色の感じられない政権が日本にあるのが嘆かわしい)。昨日も、回転寿司で5皿食べたけれど、そのうち何皿が中国産ではかかろうか、と思っただけで、食べるのが恐ろしくなってくる状態である。

 明日以降このスーパーに行ったとしても過去の代金の返還には応じないと思う。例によって、社保庁ずらをして「領収書をみせろ」というに違いない。また、そのスーパーも新聞情報では「単純ミス」ということばを使っている。いつもの手だ。嘆かわしいこと限りなしで、ブログにも書きたくなかったが、近くのスーパーのことだったのであえて紹介した。

 

 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年7月 4日 (火)

W杯でのニッポンの戦い方-日本人審判の適切なコメント

 今日の読売新聞(HP)にW杯の審判をした日本の方(上川主審)のコメントが載っていた。「(日本は出場チームで)一番、戦っていなかった」というものである。私自身はスポーツ音痴なので、詳しいことは分からない。また、中田某という選手の引退の話も昨日入ってきて、私はスポーツ音痴なので彼がどの程度立派な選手か知らないが、マスコミはえらいもて揚げようである。そういう選手がいたのにどうして無残な結果になったのか不思議に思える。負けたのかどうのこうのという問題では無いような気がしていた。Z監督のコメントも、敗因を日本人の体力のせいにしている。15年間日本にいて、いまさらといいたくもなる。

 そういうときに、上川主審の「日本は32チーム中一番戦っていなかった」というコメントが入ってきた。W杯でのニッポンの戦い方にぴったしのコメントの感じがする。選手らはそれなりに頑張っていたので酷ではあろうが、なぜかそう見えるのである。
 
 スポーツ音痴の私といえども、よくて1分2敗を予想していた。大方のマスコミの期待値である1勝2分を逆なでするのは、スポーツ音痴といえども辛かったがその通りになってしまった。しかし、正直なところ1分2敗以下の成績であったとしか思えないのである。最初の対A戦でも、前半1対0で勝っていたが、後半は中継を見なかった。負けるのは目に見えていたので。前半だけ見ても1点ははいっていたとしても試合は負けていた。スポーツ音痴のわたしでもなぜかそう思えた(音痴だからそう思ったのかもしれない)。対S戦は引き分けであったが、前半だけ見て勝てる要素がなかった。スポーツ音痴のわたしにはそう思えた。

 勝てる要素がないのは何だろうと不思議に思っていた。そういうときに上川主審の「日本は32チーム中一番戦っていなかった」のコメントが入ってきて、それだと思ってしまった。たとえ体力差があって苦戦していても、勝てる要素がないとしても、もし、戦っているのであれば、いくらスポーツ音痴の私でも試合終了までみたかもしれない。試合自体が、戦いぶりがどうしても納得がいかなかった。日本敗戦後に他の試合を見る。ガーナはどうであろうかとか。結果的にガーナが負けたが、どこか納得できるところがある。それがない国日本の寂しさ。本当にこの4年間Z監督は何を目指していたのか、正直なところをスポーツ音痴の私にも分かるように話して欲しい。本当に「失われた4年間」になってしまった。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2006年1月21日 (土)

続出するコンプライアンス(法令遵守)違反事件に思う

 先週月曜日(16日)に東京地検の特捜部がある会社をいきなり強制捜査を始めた。寝耳に水の感もあったようだが、この事件も、今後、各企業でコンプライアンス(法令遵守)教育の中で一例として、そして、悪例としてとりあげられるようになるであろうと思われる。「法令遵守」の考え方が全く欠如したところに起こった典型的な事件といえる、と今のところ思われる。

 法令遵守といっても結構厄介な場合がある。それが耐震偽装問題である。お役所の方でお墨付きをもらっても、それが、チェック体制が不備で、欠陥ビル・マンションが承認されているというケースである。そして、そのつけが、あとになって、ユーザー側の自己責任という形で押し付けられてしまう(わずかばかりの補填を国のほうではするようであるが)。

 これらのケースは稀なケースだと思っていたが、私のまわりにも大したことではないが、ややこしいことがあることがわかった。昨年新築するときに、調べたところ、市条例で風致地区に指定されていることがわかった。どの程度の対応をすればよいかということは、建築業者の方で調べてくれて、市役所で掛け合ったくれてなんとかOKが出た。そして、無事、入居して今日に至っている。

 しかし、今日のことである。風致地区の市条例に抵触するかもしれない話を戸別訪問業者が持ち込んできた。太陽光発電装置の戸別訪問業者がパンフレットを持ってきた。ここは風致地区で太陽光発電装置を屋根に設置することはダメとされていますよ、といっても、市役所でOKといっているから、といって引き下がらない。市役所でOKといっても条例違反するわけにはけない、といってもなかなか承知しない。ここで、時事ネタで追い返すしかないということで、条例違反すればホリエモンみたいになってしまうから、といったらやっと引き下がってくれた。市役所がOKといっても条例違反であれば、後になって市役所も前言を翻して設置したものを撤去するように、といってくるかもしれない。そういう状態が耐震偽装問題とよく似ている。市役所が建築確認されても、違反は違反である、ということになる。あとは自己責任で、ということになりかねない。

 こういうささやかな話でも、コンプライアンスをちゃんと行なおうとすれば、結構勉強する必要がある。それが、住民、国民それぞれに課されている、しかも表現が難しい法律文章で突きつけられている。それを知らないと、企業だけではなく、個人も何に巻き込まれるかわからない、という物騒ですみにくい世の中になってしまったものである。そして、市条例違反をするようにとでも言わんばかりの業者もでてくるとは唖然としたものである。

 金融危機のときから、「自己責任」でやってもらうしかない、という社会風潮を作ってしまった現政権は、どこか投げやりで、こころの豊かさの欠損した政治で、社会をゆがめてしまったと思う。自己責任でやれば、法律にふれなければ、何をやっても構わない、ということでのM&Aをやった会社と、自己責任でやれば、法律にふれなければ、選挙に勝てるのであれば何をやってもいい、ヒットラー的政権が出来てきても構わない、といわんばかりに昨年選挙やった政治家とは、どこか、共通の心の貧しさ、道徳の欠如を感じざるをえない。世の中にそういう雰囲気が蔓延してきたし、前職の会社でもこの数年間そういう雰囲気になってきたのも、人間性が失われてきて、末恐ろしい感じがしたものである。今回の事件で、この流れが反転することをただただ祈るばかりである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005年11月19日 (土)

鳥インフルエンザの脅威_免疫の過剰反応

 鳥インフルエンザの脅威のため、各国とも予測される事態に対応しようとしている。あのハリケーン・カトリーナの襲撃に対しては、襲撃前も襲撃後も無策であり、下層階級の人に対して冷酷であったブッシュも、この鳥インフルエンザに対しては、上流階層、いわゆる勝ち組も大いなる被害を受けるという予測が容易に出来るためか、早々と巨額の資金を投じて対応にあっている。日本もなんとか対応をしようとしている。

 11月17日の朝日新聞のネット・ニュースでは「高い死亡率、免疫の過剰反応が原因か 鳥インフルエンザ」という題で香港大学の学者の論文を紹介していた。「レスピラトリー・リサーチ」という医学雑誌に掲載予定の論文であるので、ダウンロードして読んでみた。朝日新聞の書いている内容とほぼ一緒であり、鳥インフルエンザH5N1型の感染者の死亡率が高いのは、炎症を促す物質が過剰に分泌されることが関係しているらしい。

 しかし、香港大学の学者の論文では、市販されている正常の気管支由来の内皮細胞株や非感染者から採取した正常の肺由来の細胞株を用いた実験であり、感染者のサンプル、たとえば、組織や細胞を用いて実験した結果ではないのである。それらの正常細胞株にin vitroで(培養系で)鳥インフルエンザH5N1型を感染させると、いくつかのサイトカインの産生が亢進したというものである。したがって、「炎症を促す物質が白血球から過剰に分泌される」という記事での「白血球」という単語は論文ではどこにも出てこないのである。

 また、論文データは、in vitro(培養系)での実験であり、その実験の結果が、実際の感染者での状態をどの程度反映しているかは不明なのである。したがって、「高い死亡率、免疫の過剰反応が原因か 鳥インフルエンザ」と言い切るには、データが足りないのである。しかも、一歩ゆずっても、論文で示されている「いくつかのサイトカインの産生が亢進した」ということが「高い死亡率」の原因であるということを結論づけるには今のところ飛躍があると思わざるを得ない。とはいうものの、この論文で示されているような「鳥インフルエンザH5N1型が異常な免疫反応を誘導する」という可能性は否定できないと思われる。

 この話で思い出すのはSARDSである。SARDSが怖い感染症であったのは、その高い死亡率であった。しかし適切な治療をするようになってからは、生存する人も増えてきたように覚えている。またSARDSの場合も異常な免疫反応があったように覚えている。どういう治療をしているのか、そのころ興味があって注意して新聞などを見ていたが、どうやらステロイド剤を用いているようであった。ステロイド剤は免疫抑制に働くので、ステロイド剤での治療は抵抗力を低下させるので良くないのではと思っていたが、実際行なわれているのは、「過剰な免疫反応を抑えるが抵抗力は低下させない」という治療をするようであった。この辺の「さじ加減」にはノウ・ハウがいるものと思われた。

 SARDSの場合は感染が空気感染ではなかったので、怖いながらも大流行するにはいたらなかった。今度の鳥インフルエンザH5N1型の場合の最悪のシナリオは「空気感染」が心配されているためブッシュまでが予め対応しているのであって、その惨事は、昔のスペイン風邪に匹敵するものと考えられている。鳥インフルエンザH5N1型にしてもスペイン風邪にしても、なぜ、死亡率が高いかということがわかっていなかったと思うので、今回の香港大学の学者の論文は「免疫の過剰反応が原因か」ということを示唆した論文で、我々も注意して対応することが必要である。もし免疫の過剰反応が原因であった場合、感染者に対しては、SARDSの場合と同じような治療が必要で、そういう治療ができる施設は限られているということが、SARDSの場合明白になったのは記憶に新しい。SARDSのように感染力の低い場合でもそうであったのであるから、鳥インフルエンザH5N1型の場合は一旦感染してしまう大変なことになる。

 いま、鳥インフルエンザH5N1型への対応は、その予防(タミフルの備蓄)であり、それはそれとして必須のことであるが、一旦感染した人に対する治療体制について明確な話を寡聞にして聞いたことがない。本当に心配である。

 我々に出来ることはなにもなく、せめて、例年のインフルエンザの予防接種でもやっておくか、ということに的外れのことになるが、願わくは、早く鳥インフルエンザH5N1型のワクチンを開発してもらいたいものだ。

□□□

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2005年9月 5日 (月)

ハリケーン・カトリーナと大統領選でのルイジアナ州

 ハリケーン・カトリーナの被害は、初期の私の想像(ハリケーン・カトリーナと伊勢湾台風)を超えるものになってきた。そして、略奪とかいろいろあって、この国はどうなったんだろう、と思う。今日の昼前のニュースでは、略奪者を4人射殺したそうである。まるで、イラクを米国国内で一部再現しているような感がする。

 また、今日の朝の番組で、みのもんた氏が、ニューオリンズから脱出出来た米国在住の日本人女性と話していた。「報道で見ていると、まるで発展途上国のような感じがしますが」と表現が失礼なのを気にしながら敢えて尋ねたのに対して、女性は「私もそう思っていますよ。アメリカ人もみんなそう言っていますよ」とあっさりと返事していた。

 ニューオリンズのあるルイジアナ州は、昨年の大統領選で、どちらを支持していたか検索してみたところ、ブッシュ支持だった。ミシシッピ州もそうだった。どういう気持ちでブッシュを支持したのあろうか。そして、今それを満足しているのであろうか。

 米国式グローバリズムがはびこっていて、あたかもそれが善のごとくいう人がいる。しかし、グローバリズムの結末は、それが効率化を求めていき、社会を二極化していくものだそうだ。あの米国内部でも二極化している、とカハリケーン・カトリーナが襲来する前から言われていることである。貧しいものはますます貧しく。そして、貧しいニューオリンズはインフラ整備も遅れ、今度の災害も起こったのであろう。

 そして、米国式グローバリズムを「構造改革」という名前で継承する政府、また、痛みを分かち合えと、負け組みを切り捨てるような演説をする首相。そういう国の内部もますます二極化しているのではなかろうか。全産業の経常利益は過去最高らしい。しかし、それは平均値であって、また、一部はリストラ、早期退職の結果であって、二極化はさらに進行しているのではなかろうか。

 日本も、国民が、うわべにごまかされずに、重要な決断をしなければいけない時期である。ルイジアナ州で起こったことを参考にしながら。

 蛇足:カトリーナより大型のナービー(台風14号)が現在西日本を覗っている。

□□□

考文献:  (1) 希望格差社会, (2) マルクスだったらこう考える, (3) 「共生経済」が始まる―競争原理を超えて

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2005年9月 1日 (木)

ハリケーン・カトリーナと伊勢湾台風

 米国で超大型ハリケーンの被害が相当大きなものになると予想されている。ブッシュ大統領も 、米国史上最大の自然災害であると宣言したし、また、回復には何年もかかると述べている。今日(9月1日)のニュースでは、ニューオリンズの市長が被害は死者数千人になると述べている。

 この被害数で思い出したのは伊勢湾台風である。死者・行方不明者5000人以上の台風であった。日本で観測史上最大のものであった。幸い私は中国地方(広島6区)のため、その被害はなかったのであるが、遠くはなれた町でも伊勢湾台風の余波はきていて、学校が休校になり、小学生の私は風の中を帰宅していったことを今でも鮮明に覚えている。

 伊勢湾台風の被害は、災害に対する認識を新たにし、災害対策基本法制定のきっかけにもなった。そうして、防波堤ばかりで、日本から海岸がなくなる、という状況へ突入していった。自然破壊といえば自然破壊であるが、防災という観点からは必須のものであったろう。今回の米国ハリケーンの被災地も、伊勢湾台風で危害を受けた場所と同じように低地、海抜ゼロメータ遅滞だと聞いている。環境は似ていると感じた。

 こうして日本での自然災害の教訓を思い出してみると、米国はどうであったのであろうか。自分の国に経済的な利益をもたらすもの以外のことは拒絶して来たのではなかろうか。気候変動枠組条約の京都議定書についても真っ先に反対しているのは有名である。また、大豆などの遺伝子組み換え生物について心配されている。そのために、生物の多様性に関する条約のバイオセーフティに関するカルタヘナ議定書がまとめられているが、それに参加していない有名な国といえば米国である。北朝鮮でも締結しているというのに。

 自分の国に利益をもたらさないものは反対であるという国策をバックアップしているのがITを背景にした米国流のグローバリズムであり、それが世界のスタンダードだと称している。しかし、その結果、経済的メリットのみがすべてを優先する、善であるという考えを押し付け、米国国内にもまた世界中の国で二極化が進んでいる。そして、その結果、社会が歪んできている。

 今回のハリケーンの被害についても、大統領は、被害者の自己犠牲論で突っぱねるのであろうか。かわいそうな表現ではあるが、被害にあった人がバカなのだというロジックで。そして、日本では伊勢湾台風をきっかけに必要以上ともいえるような社会整備を実施してきたのだが、米国はどう動くであろうか。米国流グローバリズムの観点からすれば、とりあえずの「対策」のみして本的な政策へと果たして移るであろうか。今回の災害が米国の試金石になってきたようだ。

 日本は伊勢湾台風をきっかけに整備をしてきた。しかし、今、伊勢湾台風が来たとして、過去と同様の対策を実施したかどうか。今の政府のやり方から見てはなはだ疑問である。阪神震災以降、どれだけ対策が講じられたか、をみるとはなはだ心もとない。

 すべてがグローバリズムの波に飲まれ「効率化」という謳い文句で世の中が動いていて、「金儲けがすべてだ」という風潮を植えつけるような「若者」がでてきているこの時期に、自然災害対策まで「効率化」の波に飲まれてしまいそうなのが残念である。

□□□

| | コメント (0) | トラックバック (2)