A横綱 故国に帰国ー素朴な疑問
A横綱が故国に飛び立った。この一ヶ月間、情報が十分開示されていないことが、トラブルを悪くしているのではと感じていたが、この出国騒ぎにおいても、釈然としないことがある。
A横綱の症状は、相撲協会側の精神科医の先生によれば一言の会話も成り立たない「酷い」状態である、と報道されている。師匠である親方も会話が成り立たないそうだ。そういう人間が周りと会話が出来ているはずがないと考えるのは自然な解釈だ。しかし、昨日、相撲協会の理事会で帰国許可がでて、今日出国した。
相撲協会の決定から出国に到るまで、誰がどのように「会話」したのだろうか、会話が成り立たない状態ではなかったか。誰が、どのようにA横綱に相撲協会の決定を伝え、また、彼もどのようにして帰るとの意思を示したのであろうか。出国したのだからA横綱も意思を周りに伝えたはずである。従って少なくとも「会話」はできているはずである。会話が成り立たないような状態ではないだろうと思うのが素朴なとらえ方だろう。自分の都合の良い話だったら会話して、そうでなかったら会話が出来ないということなのか。自分の都合の良い相手だったら会話して、そうでなかったら会話をしない、ということなのか。
そう考えると、だれかが「情報操作」をしていることになろう。医者(複数)か、相撲協会関係者か、A横綱周辺の人間かわからないが。こういう「情報操作」が行なわれているらしいことが、この問題を厄介にしていると思う。精神科医の先生も記者会見もせずに、何かを隠そうとしている雰囲気も感じられる。
師匠である親方の責任を問う声も多いが、相撲協会関係者(医師も含め)も情報公開が十分なかったことが今回のトラブルを変な方に拡大している感じである。情報公開の不十分さは相撲が国際化しているなかで、今後の相撲の浮沈を決める一つの要因となっても不思議ではなかろう。もともと、相撲協会側も、処分を決めるときに、本人からの事情を聞くこともなく、一方的に決定し、しかも、それを本人には伝えていない、ということも原因の一つと考えられているのだから。
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