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2008年10月 6日 (月)

還暦前の今の読書志向

 会社を早期退職で辞めて3年ぐらい経つ。その間、職につくこともなく、、毎日サンデーの日々を送ってきた。

 会社を辞めてすぐのときは、結構、新書本などの軽い本(新書本が全部軽いというわけではないが、読むのが遅い私でも1-3日で読み終わってしまう)をたくさん読んでいたようである(もともと小説はあまり読まない)が、最近では読む本の性質が変わってきたようである。

 その間に、団塊の世代に好まれるようにと「カラマーゾフの兄弟」が新訳されたが、団塊の世代ではなく、若い人(特に女性か?)に人気が出たようである。団塊世代の私は、20代の時に読んだカラマーゾフの兄弟を改めて読む気にならなかった。「魔の山」については以前読んだことがなかったので2年前に読んだことがある。しかし、それ以降は、小説の大作は読んでいない。

 そのように、ボツボツ、また、手当たり次第に、乱読しながら、時間つぶし的かなと思っていた。そういうときに、ある人が良寛さんについて書いた本の中に、若い時期、曹洞宗系のお寺で修行した良寛さんが、年取ってから、正法眼蔵の95巻本が江戸末期(後期)に初めて出たので、人から借りてむさぼり読んだ、ということが書いてあった。道元以来500年間埋もれていた部分があるということらしい。それをよんで、私も正法眼蔵に挑戦しようと思い立ったが、そもそも正法眼蔵を理解する素養が無いので現代語訳の全集を読んだ。それが、この春先である。

 しかし、全く理解出来てていなかったので、何を読んだか、後味が悪く、改めて別の全集(ちくま文庫)を今年の4-6月の間に苦しみながら読んだ。結果は、理解で来ているような出来ていないような、という感じ。もともと只管打座を主旨とする教えなので、書物では理解できないのであろうが、それにしても、厳しい状況であった。しかし、今までの長い人生で、こうした書物に親しむ時間もなかったことを思えば、貴重な時間を過ごすことが出来たもんだと思っている。

 その後は正法眼蔵で「古文」に我ながら親しんだせいか、カラマーゾフの兄弟ではなく、日本の昔話の方に興味が行き、今では、「今昔物語」を原文で(岩波文庫)で(注釈つきで)読んでいる。昔から今昔物語は受験勉強(「古文」)で出てきたりはしたが、内容については理解しているとはいいがたかった。こうして改めて読んでみると、文章にリズムを感ずるとともに、昔の人の生き方、生活、世の中の風潮などがいろいろ読み取れて面白いものである。ついついのめりこんでしまった。芥川龍之介を初め、多くの、小説家が、今昔物語を元に多数の小説を書いたのもうなずけるものと理解できる。

 今は、まだ、今昔物語を読んでいるところであるが、次は「平家物語」に挑戦する予定である。

 

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