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2008年4月26日 (土)

東福寺の春の特別拝観-法堂

 2008年の春季京都非公開文化財特別拝観が今日から始まった。今日は東福寺に行ってきた。

 京都の紅葉の名所である東福寺は、過去20年以上近くに住んでいて、紅葉で有名な通天橋は何度も行っていて、その他の場所に名ほとんどいったことがなかった。国宝の山門には一度行ったことがあるが、特に、本堂については中に入らせてもらったことがない。今年は、本堂の特別拝観をしているということなので行ってきた。案内では、 法堂(はっとう)の特別拝観となっていて最初、法堂とは「僧侶が仏教を講義する建物の事」ということなのでどういうところで勉強(?修行)しているのかという興味があったが、東福寺のHPの境内案内では法堂は出てこなかった。いろいろ調べて、東福寺の場合は、仏殿兼法堂で本堂と呼ばれることが分かり、あのいつもは入れれもらえないあの巨大な本堂の中を拝観することが分かった。

 もう一つの興味として、最近、仏像彫刻をやっていて、禅寺である東福寺の仏像(および肖像)について見てみることであった。

 東福寺はほとんど紅葉のときしか行っていなくて、今日のように新緑の季節は始めてであった。いつも紅葉を撮影するときのスポットである「臥雲橋からみた通天橋およびモミジ」のシーンが下の写真である(以下写真はすべてクリックで拡大)。今日はモミジが新緑でアオアオしている。2つめの写真は下を流れる小川付近の景色である。いずれもすがすがしい感じで、紅葉のときとは趣が違っている。また、境内も、紅葉シーズンのざわめきとは対照的に静かで落ち着いたものであった。

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 下が特別拝観の案内看板の写真である。向こうに見えるのが拝観する本堂(仏殿兼法堂)である。龍吟庵も公開してあったが行かなかった。

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 特別拝観だけあって、拝観料も特別の額になっている感じがしたが、次はいつのことかわからないので我慢して入っていった。予想通り、仏殿と法堂としての座敷があるだけで、がらんとしたたてもので、天井には堂本印象筆の龍図があった。禅寺であるせいか線香の臭いはなかった。

 本尊は釈迦如来立像で、その横に、迦葉尊者像、阿難尊者像があって、この3体が今年3月に重要文化財に指定されたばかりであるとか。そして、その前に四天王像があり、うち1体は運慶作らしく、他の3体は慶派の作、とボランティアの大学生は言っていた。予想通り、内部は暗くて、遠くにあり、いずれも詳細は分からなくて、仏像彫刻をやっているものとしては心残りであった。

 その他、建物のサイドには、いくつもの肖像彫刻があり、開山である聖一国師、達磨大師、臨済禅師、百丈禅師などがあった。これらは暗いながらも近くから拝観でき、彫刻としても参考になった。

 東福寺は大きなお寺であると思っていたが、「摂政九条道家が,奈良における最大の寺院である東大寺に比べようとして,また、奈良で最も盛大を極めた興福寺になぞらえようとの念願で,「東」と「福」の字を取り,京都最大の大伽藍を造営した」(東福寺のHPより引用、一部改変)とのことで、なるほどと思ったものである。有名なモジジの木については別の謂れがあるようであるが、今は省略する。たしか中国由来のモミジとか。

 東福寺というのはどこか外からばかり見ていて、中から見ることのしにくいお寺という感じがあったが、こういう特別拝観を経験してみると近く感じてくるものである。もっとも管長が日曜法話を毎月1回やっているのでそれに参加すると近しく感ずるのかもしれないが、日曜日の早朝でありちょっとしんどい面がありそうである。

 京都非公開文化財特別拝観にはいままでほとんどいったことがないが、今年はもう少し行ってみようと思っている(期間はゴールデンウィーク中のようである)。

 

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コメント

とんぼさん、こんにちは。
 最近は時間があるので、仏像彫刻のほか、仏教の本を読むことが多くなりました。そういうこともあって、以前より見方が変わってきているようです。関東出身の(今京都在住の)古美術の先生が「関西に住んでいるのはうらやましい、関東から関西へお寺巡りをするのがどんだけ大変であるか」ということを最近もおっしゃっていました。いわれるとそういうものかなと思っていましたが、仏教に改めて触れてみると、なるほどと思うようになってきていました。

投稿: とんぼナック | 2008年4月27日 (日) 16:18

今日は。京都、奈良の神社仏閣を手軽にのぞけてうらやましい限りです。この年になると若い頃と違ってゆっくり見てみたいと思うようになりました。地の利を活かしてお楽しみください。(もう大分前のことになりますが京都はサラリーマン時代に4年間の大阪勤務があり時々出かけました。)

投稿: とんぼ | 2008年4月27日 (日) 14:35

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