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2006年1月21日 (土)

続出するコンプライアンス(法令遵守)違反事件に思う

 先週月曜日(16日)に東京地検の特捜部がある会社をいきなり強制捜査を始めた。寝耳に水の感もあったようだが、この事件も、今後、各企業でコンプライアンス(法令遵守)教育の中で一例として、そして、悪例としてとりあげられるようになるであろうと思われる。「法令遵守」の考え方が全く欠如したところに起こった典型的な事件といえる、と今のところ思われる。

 法令遵守といっても結構厄介な場合がある。それが耐震偽装問題である。お役所の方でお墨付きをもらっても、それが、チェック体制が不備で、欠陥ビル・マンションが承認されているというケースである。そして、そのつけが、あとになって、ユーザー側の自己責任という形で押し付けられてしまう(わずかばかりの補填を国のほうではするようであるが)。

 これらのケースは稀なケースだと思っていたが、私のまわりにも大したことではないが、ややこしいことがあることがわかった。昨年新築するときに、調べたところ、市条例で風致地区に指定されていることがわかった。どの程度の対応をすればよいかということは、建築業者の方で調べてくれて、市役所で掛け合ったくれてなんとかOKが出た。そして、無事、入居して今日に至っている。

 しかし、今日のことである。風致地区の市条例に抵触するかもしれない話を戸別訪問業者が持ち込んできた。太陽光発電装置の戸別訪問業者がパンフレットを持ってきた。ここは風致地区で太陽光発電装置を屋根に設置することはダメとされていますよ、といっても、市役所でOKといっているから、といって引き下がらない。市役所でOKといっても条例違反するわけにはけない、といってもなかなか承知しない。ここで、時事ネタで追い返すしかないということで、条例違反すればホリエモンみたいになってしまうから、といったらやっと引き下がってくれた。市役所がOKといっても条例違反であれば、後になって市役所も前言を翻して設置したものを撤去するように、といってくるかもしれない。そういう状態が耐震偽装問題とよく似ている。市役所が建築確認されても、違反は違反である、ということになる。あとは自己責任で、ということになりかねない。

 こういうささやかな話でも、コンプライアンスをちゃんと行なおうとすれば、結構勉強する必要がある。それが、住民、国民それぞれに課されている、しかも表現が難しい法律文章で突きつけられている。それを知らないと、企業だけではなく、個人も何に巻き込まれるかわからない、という物騒ですみにくい世の中になってしまったものである。そして、市条例違反をするようにとでも言わんばかりの業者もでてくるとは唖然としたものである。

 金融危機のときから、「自己責任」でやってもらうしかない、という社会風潮を作ってしまった現政権は、どこか投げやりで、こころの豊かさの欠損した政治で、社会をゆがめてしまったと思う。自己責任でやれば、法律にふれなければ、何をやっても構わない、ということでのM&Aをやった会社と、自己責任でやれば、法律にふれなければ、選挙に勝てるのであれば何をやってもいい、ヒットラー的政権が出来てきても構わない、といわんばかりに昨年選挙やった政治家とは、どこか、共通の心の貧しさ、道徳の欠如を感じざるをえない。世の中にそういう雰囲気が蔓延してきたし、前職の会社でもこの数年間そういう雰囲気になってきたのも、人間性が失われてきて、末恐ろしい感じがしたものである。今回の事件で、この流れが反転することをただただ祈るばかりである。

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