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2005年8月17日 (水)

京都五山の送り火見学と思い出

 昨日約25年ぶりに京都五山の送り火をみた。30年前の大学生のころは大文字保存会のメンバーのお宅に下宿していたこともあって時々大文字に登ったりしていた。今では、送り火の当日は登山禁止になっている思われるが、その当時は大文字の送り火というものは山に登ってすべてをみることができた。人の丈ほどある井桁につみあげた薪・護摩木に火をつけるのであるが、そばでみているとけっこう迫力のあるものであった。その当時でも火床の維持は大変で、半年もまえから整備をしているようであったが、何をしているのかは下宿人にはさっぱりわからないままであった。終了後、時々鯖寿司のおすそ分けをいただき、京都の名物のひとつである鯖寿司を、これが鯖寿司かと思いながらおいしく食べたものだった。

 8月16日が送り火の当日であるが、夏といってもそろそろ天候が不安定になる時期であり、毎年やきもきするもので、ひと雨あった後は薪の燃える勢いも心細く途中で消えないかなと心配するものである。ある年は、作新学院の若きエースであった怪物江川卓選手が台風が接近している中で行なっている試合が気になって仕方ないまま、大文字の登山見学をしたものであった。このように、私にとっての大文字は、遠くから見るものではなく、近くで見学するものであった。

 その後、市内の中心部のマンション(?)と称する2階建てのアパートに一時住むことになり、その屋上(3階に相当する)で毎年、五山の送り火を楽しんだ。その当時は、京都市内は視界をさえぎるものもなく、五山の全部が低い屋上からでも見学できたものであった。

 そのアパートを離れて約25年になるが、毎年8月16日は気になるものの改めて見学に行くほどのことには思わず、テレビ・ニュースで報道されるのでそれをみては見物にいったような気分になった。そして知らぬ間に時間が経ったものである。

 今年は、新居もできて引越しした。近くに、松ヶ崎の妙法の送り火があり、久しぶりで見物に行くことにした。妙法の字は北山通りからすぐ手が届くような感じの山にあり、また「妙」「法」の2文字で妙法の送り火となるが、あまりに近すぎて2文字を同時に見ることはできない、2つの山の周縁を回るように移動しなければみることはできない、ということは下調べでわかっていた。また、北山通りからは大文字は山に隠れて見えないし、他も見えるはずが無いということで、「妙」か「法」のいずれかが見えればそれで十分という覚悟でカメラ・三脚を片手に見物に出かけていった。そして「法」の字がみえる場所で待機した。

 今年の送り火は雨の心配がなく8時10分の時間通りに「法」の字が点火された。5分ぐらいみんなもその様子を見ていたであろうか。その直後「民族大移動」が始まった。多くの人が「妙」の字がみえる場所に移動を開始したような動きであった。初めてのことで何がなんだかわからなまま、人の動きについて行った。5分程度ですべてが終わってしまうのに、また「法」から「妙」に移動するには、近いとはいえ10分は十分かかる距離なのに、と思いながらついていった。途中では逆方向に移動している人たちにたくさん出会った。やっと「妙」の字が目の前に大きく浮かび上がった。ばんざーぃであった。しかし、火の勢いはすでにかなり衰えていた。逆向きに移動していた人は「妙」から「法」への移動であったのか。

 向きを変えて遠くを見ると、期待していなかった「船形」が目に入ってきた。「妙法」に5分遅れの点火であるせいかまだ最盛期ではっきりと目に入ってきた。

 このように京都五山の送り火の見学の仕方にはいろいろある。直接登山してみる見方(現在では当日の登山は禁止であることが残念)、五山の全部を展望する見方、今年のように追っかけしてみる見方。どの見方にせよスケールの大きい火祭りであり、霊験あらたかなきもちになるとともに晴れ晴れする思いがするものであるが、今年経験した「追っかけ送り火」もこの道の通のやるような感じであり、風情のあるものであった。

参考:http://www.kyoto-np.co.jp/kp/koto/gozan/02.html

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