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2005年8月15日 (月)

新居の酸性雨と政治雑感

 みどりの多い環境のよい新居に引越してきて数ヶ月経とうとしている。敷地内の草木についてはいろいろ目を楽しませてくれるような日々を送っていた。

 そのうちアサガオがたくさん花を咲かせるようになってきた。ある朝、咲いた花の数を数えていた。そのときに異変に気づいた。明け方雨が少し降ったようである。アサガオの花に水玉がついていた。よく見ると、花びらで水玉のついているところの色が変わっていた。どの花もそうなのかと思って20個くらい咲いているアサガオを観察したところ、白いアサガオ、青色のアサガオ、赤色のアサガオの全部で花の色が変わっていた。まさか、酸性雨ではと思ったが、酸性雨なんか昔の話ではないかと思いつつ、インターネットで検索した。やはり、酸性雨が原因であった。「アサガオは酸性雨のリトマス紙」という言葉があるほど有名な現象であり、小中学生の格好の教材(?)にもなっているよう感じであった。DSC_0036B実際に、水玉をリトマス紙で測ってみたところ明らかに酸性であった。

 酸性雨が社会問題になって何十年経つであろうか。それなりの努力がされたであろうが、酸性雨の問題は国境を超えた問題になっているようにも聞いたことがある。日本だけでは解決困難な問題となっているようである。しかし、酸性雨の問題自体は厳然として存在しているし、環境破壊などに通ずる深刻な問題である。行政の側の無作為的なものを感じても不思議ではないだろう。

 ここで思い出すのは、エイズと今改めて問題視されているアスベストの問題である。エイズの場合も、それがウイルスの感染病ということがわかった後においても、血友病患者に対して輸血治療を実施していた。患者は当然エイズを発症するであろうと、少しでも勉強したことのある人であれば容易に想像されるようなことを平気で実施していた。それしか血友病患者を救う道はないということで。あまりにもかわいそうではないか、別の方法はないかと思ったものではあるが。それがお役人の無作為であること、そして、御用学者の企業よりの無作為であることがわかったのはその後大分たってからであった。

 アスベストの問題も、それが過去に一旦問題視されたときは、それ以外に手段はないとか、解体のとき以外は大丈夫だとか、問題の先送り、経済優先、くさいものには蓋、という対応であり、無作為的なものを多くの人が感じていたのではないだろうか。

 酸性雨、アスベスト、エイズ以外にもまだ表面化していない問題が隠れていないだろうか。ホルマリンの問題も本当に解決したのであろうか。今回、新居を新築するときに、ホルマリンの量を極力減らした部材が用いられていることをハウスメーカーからしきりに聞いた。しかし、ホルマリンをゼロにすることはできないということだそうである。その限度域は本当に安全なのであろうか。アスベストと同様に、それしかないとか、それをはずすと経済が停滞するとか言う理由で無作為状態が生まれてはいないだろうか心配しているのである。この数年、グローバリゼーション、構造改革と称して、効率化を合言葉に、為政者にとって敵となるような意見を抹殺してしまう、という経済優先の風潮が政治的に浸透しつつあり、リーダーシップを発揮するには多数決で敵の意見を抹殺するのが正義であるかのごとく扱われている。政治の世界ではそういう風潮は権力闘争なので当然だと居直ってそれを支持する風潮があり、また、支持率からみても、そういう風潮を支持している数字が出ている。そういう風潮ではなく、マイナーな意見に謙虚に耳を傾け、無作為状態にならずに、真摯に問題に対応して解決していこうとする姿勢が失われようとしないことを祈るだけである。フロンガスも一時問題視された。これは国際的な動きとして対応しようとしているので、経済優先のグローバリゼーションから外れるため遅々とはしているがなんとか目的のものに対応しているようである。

 国民の税金は、国民が健康な幸せな人生を送られるようにも当然使われるべきである。しかし、いろんな問題があるにもかかわらず、そういうことに蓋をし、何に税金が使われているかわからない状態で、「小さな政府、小さな政府」と連呼し、相手を抹殺してしまう、という手法をとるのは、たとえそれが、違法ではないとしても、どこか違うんじゃないの、と言いたくもなるであろう。

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